こんにちは、ひろです。このブログを運営してます。LPIC102試験を5月下旬に受けようと思っています。
ですが!息抜きも必要〜♪ですね?
そんなわけで試験勉強の傍ら、大好きな村上春樹作品を読もう。と購入したのが
「本当の翻訳の話をしよう 増補版」村上春樹 柴田元幸 著です。
村上春樹さんは、数々の翻訳をしています。レイモンド・チャンドラー、レイモンド・カーヴァー、サリンジャー、カポーティー、フィッツジェラルドとパッと思いつくだけで凄い名前が出てきます。
そんな村上春樹さんが友として師匠として挙げている柴田元幸さんと共に翻訳のことを語り合っている本書。
「何か面白い洋書・海外小説は、ないの???」
と思っているあなたにピッタリな「本当の翻訳の話をしよう 増補版」
をご紹介します。
「本当の翻訳の話をしよう 増補版」概要
ただ単に、2人の翻訳者(ここの場合)が対談してるだけではなく、柴田さんサイドからの投稿、村上さんサイドからの投稿もありファンを楽しませてくれます。
僕の場合、翻訳そのものの技術論より、何か面白い外国人作家の本が見つけられたらラッキーだな、と思い手に取りました。
そんな本書の目次です。
- まえがき 柴田元幸
- オープニングセッション 帰れ、あの翻訳
- 僕たちはこんな(風に)翻訳を読んできた1
ーフィリップ・ロス「素晴らしいアメリカ野球」
ートマス・ハーディ「呪われた腕」 - INTERLUDE 公開翻訳 僕たちはこんな風に翻訳している
- 僕たちはこんな(風に)翻訳を読んできた2
ーコリン・ウィルソン「宇宙ヴァンパイヤー」
ーマキシーン・ホン・キングストン「チャイナ・メン」 - INTERLUDE 日本翻訳史 明治篇 柴田元幸
- 僕たちはこんな(風に)翻訳を読んできた3
ージェイムズ・ディッキー「救い出される」
ーリング・ラードナー「アリバイ・アイク」 - INTERLUDE 切腹からメルトダウンまで 村上春樹
- 僕たちはこんな(風に)翻訳を読んできた4
ージョン・ニコルズ「卵を産めない郭公」
ーナサニエル・ウエスト「いなごの日/クールミリオン」 - INTERLUDE 翻訳の不思議
- 僕たちはこんな(風に)翻訳を読んできた5
ージョン・チーヴァー「巨大なラジオ/泳ぐ人」
ーグレイス・ペイリー「その日の後刻に」 - クロージングセッション 翻訳にプリンシパルはない
- あとがき 村上春樹
感想ー「本当の翻訳の話をしよう」増補版を読んで
約500ページに及ぶ本書、村上さんも柴田さんもとても熱量がすごいな、と鬼気迫る感じがしました。また知らない外国人作家さんのことをだいぶ知ることができ、ものすっごく良かったです。
翻訳が明治期に転換点を迎えていたのも面白かったし、村上さん柴田さんご両人から見た作家さんたちの世界がマニアックなところも良かった。
こうして僕たちは原書を取らなくても楽しめる手段があり、恵まれているなーと思いますが、個人的には原書で読んでみたい気もします。
村上さんは、半分趣味で翻訳をされているみたいです。小説を書く合間に翻訳していくそうですよ。
そして、翻訳は作業が大変な割には特に給料が良いわけではないという事情も書かれていました。
本当に翻訳に対する気持ちーその作家の作品を訳したいーがないとなかなか大変そうでした。
ですが、本作品は、洋書・海外小説の翻訳作品を手にする時にとても役立ちます。
ぜひ手に取ってみてください。
お読みいただきありがとうございました。
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